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訳してみた - Thoughts on Flash

Thoughts on Flashを自分のために訳してみました。 自動翻訳にかけてもわけがわからなかったのです…

だいたい意味はつかめているとは思うのですが、間違いやら、表記のバラつきなど、指摘あればコメントいただけるとうれしいです。 よろしくお願いします。

[4/30追記] 感想を。 最初に「技術的な問題」と言っておきながら、最後の結論部分は「ビジネス上の判断」になっているではないかと、眉に唾して読みたいところです。 H.264のくだりや、最新のプラットフォームに対応できない点などは特にそんな印象です。 しかし、第三の点、セキュリティや信頼性という点については、うなずける部分があります。 iPhone,iPod,iPadにインストールされるソフトはすべてアップルの管理下にあるということです。 Appleの審査を通過したものだけが、App Storeに並んでいることでセキュリティ・信頼を担保しているということですね。 Flashベースのゲーム、アプリを勝手にインストールすることまかりならん。 という言い分も誠実な感じがあり、わからなくはないです。 といっても、セキュリティを表向きの理由にAppleにとって都合の悪いアプリを排除することも可能ってことなんですけどね。


アップルは、Adobe社との長い関係があります。 我々はかの有名なガレージにいたころのAdobeの創業者に会っています。 アップルは、Adobeにとっては最初の重要な顧客でした。アップルのレーザープリンターのためにPostScriptを採用したのです。 アップルは、Adobeの株の20%前後を長年にわたって所有してきました。 両社は先進的なDTP環境のために長く協働してきたものです。 そんな黄金時代から、それぞれ別の成長をここまで遂げてきたものです。 アップルは一度死にかけ、Adobeは魅力的なAcrobat製品を世に送りました。 今日でも、両社はともに共通の顧客にむけて製品を提供しています。 (MacユーザはAdobe Suiteの売上のおよそ半分を占めているのです。)

私は、iPodやiPadやiPhoneでFlashの利用を許可しない考えを 顧客や評論家によりよく理解してもらえるようにしたいと思います。

Adobeはその理由を我々のビジネス的判断であると見なしているようです。 (彼らは、App Storeの保護のためだといっているのだから) しかし、実際は技術的な問題に基づくものなのです。

Adobeはアップルは閉鎖的であり、Flash技術はオープンなものだと主張していますが、実際のところはその反対です。ご説明しましょう。

第一に『オープン』について

AdobeのFlashは100%独占的(プロプライエタリな)製品です。 FlashはAdobeからのみ購入でき、将来の拡張、価格設定などを決定する権限を持っています。 AdobeのFlash製品が入手が容易であるとはいえ、それはオープンであることを意味しません。 AdobeはFlashの全てをコントロールできるのです。Flashは閉鎖的なのです。

アップルも、多くのプロプライエタリな製品を作っています。 iPhone,iPod,iPadのOSはプロプライエタリなものですが、Webの標準についてはオープンでありたいと考えています。

Flashではなく、AppleはWebの標準である、HTML5,CSS,JavaScriptを採用しています。Appleの携帯デバイスは、高性能と低消費電力の実装をこれらオープンな標準で実装して出荷しています。 HTML5はアップルやグーグル他多くの企業い採用されている新しいWeb標準です。 Web開発者は、Flashのようなサードパーティ製のブラウザプラグインに頼ることなく、高度なグラフィックス、タイポグラフィ、アニメーションや画面遷移を作成することができます。 HTML5は完全にオープンであり、Appleがメンバである標準化委員会によってコントロールされます。

AppleはWebのオープンな標準を生みだしていきます。 たとえば、Appleは小さなオープンソースプロジェクトで始まったWebKit作りだしました。 完全にオープンソースのHTML5レンダリングエンジンで、Safariの心臓部となっています。 WebKitは広く採用されています。GoogleはAndroidのブラウザのために使用し Palmもノキアも使用していますし、BlackBerryでも使用されるとのアナウンスがありました。 MicroSoft以外のほぼすべてのスマートフォンのWebブラウザはWebKitを使います。 WebKitの技術をオープンにすることで、Appleは携帯電話のWebブラウザの標準を設定しています。

第二に『Web全体』

Adobeは、Web上での映像の75%はFlashで提供されているため、アップルのモバイル端末は『完全なWeb』にアクセスできません、と繰り返し述べています。 Adobeが言わないことがあります。ビデオのモダンな形式はH.264です。 iPhone,iPod,iPadで見ることができます。 YouTubeはWeb上のビデオの推定40%を占めています。 Appleのモバイルデバイスにバンドルされたアプリケーションで最高の視聴体験ができるでしょう。 YouTubeにはVimeo, Netflix, Facebook, ABC, CBS, CNN, MSNBC, Fox News, ESPN, NPR, Time, The New York Times, The Wall Street Journal, Sports Illustrated, People, National Geographic 他にも本当にたくさんの方から動画が提供されています。 iPhone,iPod,iPadのユーザーは、映像が不足しているということはないでしょう。

もう1つのAdobeの主張は、アップルのデバイスは、Flashゲームをプレイできません、ということです。 本当ですね。幸いなことに、App Storeで5万以上ものゲームとエンターテイメント作品があり、多くは無料です。 こんなに多くのゲームやエンターテイメント作品が楽しめるプラットフォームは、iPhone,iPod,iPadなのです。

第三に、信頼性、セキュリティ、パフォーマンス

シマンテックは最近、2009年で最悪のセキュリティなのは、Flashであると強調しています。また、我々はMacがクラッシュする原因で一番多いのはFlashであると知っています。 我々は、Adobeと、これらの問題の解決に努めているが、何年も改善しません。 Flashを追加することで、iPhone,iPod,iPadの信頼性とセキュリティを低下させたくないのです。

また、Flashはモバイル端末上でうまく動きません。我々は、何年もの間繰り返し、モバイル端末上でまともに動くFlashをAdobeに求めています。でも、まだ見たことがありません。 Adobeはスマートフォン上で動くFlashの出荷時期をどんどん先のばしにしています。 今は2010年後半と言っています。 いずれ出荷されるとは思うが、期待して待っていなくてよかったと思います。 どう動くのかわからないですからね。

第四に、バッテリーの寿命

ビデオ再生時に長いバッテリー寿命を実現するために、モバイル端末はハードウェアで映像をデコードする必要があります。 ソフトウェアでデコードするとたくさんの電力を消費してしまいます。 モバイル端末向けの最新のチップではH.264のデコーダーが含まれています。

Flashは最近H.264のサポートを追加しましたが、ほとんどのFlashビデオは チップに搭載されたデコーダーに対応していないため、ソフトウェアのデコーダーが必要です。違いははっきりとしています。iPhoneを例にあげるとH.264動画を10時間再生できますが、ソフトウェアデコードだと5時間未満しかバッテリーが保ちません。

Webサイト側でH.264で再エンコードしてしまえば、Flashを使う必要はありません。 SafariやChromeであればプラグインなしに完全に再生できますしiPhone,iPod,iPadでもばっちり見ることができます。

第五に、タッチスクリーンへの対応

Flashはパソコンのマウスでの操作を前提に開発されました。 タッチスクリーンを指で触って操作することは考えられていません。 たとえば、多くのFlashを用いたWebサイトは、特定の場所にマウスカーソルを合わせたときにポップアップする『ロールオーバー』に依存しています。 アップルの革新的はマルチタッチインターフェイスは、マウスを使っていませんが、『ロールオーバー』の概念もありません。ほとんどのFlashを用いたサイトは触って操作する前提のデバイスをサポートするために書き換えが必要になります。 Flashのサイトを書き換えるとき、HTML5,CSS,JavaScriptといったモダンな技術を用いないことはないでしょう。

Flashが動作した場合でも、触って操作するデバイスをサポートするために書き換える必要があることは変わりません。

第六に、最も重要な理由

今まで述べてきたことより、Flashを許可しない重要な理由があります。 我々はFlashを用いる不利な点をここまで議論してきましたが、AdobeはFlashを我々の製品で動作するアプリケーション開発のために、開発者がAdobeを採用することを望んでいます。

プラットフォームと開発者の間にサードパーティのレイヤーがサブ標準として存在することが、結局、プラットフォームの強化を妨げる結果になることを、痛みを伴う経験から知っています。

開発者がサードパーティお開発ライブラリとツールに依存している場合には、 プラットフォームで新機能を追加しても、サードパーティがその新機能を採用しないと開発者は利用することができません。

したがって開発者は最低限の共通部分の機能へのアクセスしかできません。 他社のプラットフォーム上で動作しないからといって、我々の技術革新と機能拡張から開発者が遠ざけられるのは、受け入れることができません。

Flashはクロスプラットフォームの開発ツールです。iPhone,iPod,iPadに最高のアプリケーションを開発する手助けをすることがAdobeの目標ではないのです。 クロスプラットフォームのアプリケーションを開発してもらうのが目標なのです。 そしてAdobeはアップルのプラットフォームの機能拡張対応が苦痛を感じるほど遅いのです。 例えば、MacOSXはここ10年出荷されているが、AdobeがCocoaに完全に対応したのは、つい2週間前に出荷されたCS5なのです。 Adobeは、主要ななかでは完全にMacOSXに対応した最後のサードパーティでした。

私たちの動機は単純です。私たちは開発者に最も先進的で革新的はプラットフォームを提供したい。 開発者がプラットフォーム上で今までで最高のアプリケーションを作成してもらいたい。

我々は、さらによいアプリケーションを作成できるように、継続的にプラットフォームを強化していきます。 我々は最高のアプリケーションがあるので、より多くのデバイスが売れる。 開発者はより多くの顧客にリーチすることができる。 ユーザーはあらゆるプラットフォームのなかから最高のアプリケーションを広く選択できる喜びがある。 これが全員にとっての勝利です。

結論

FlashはPCの時代にPCとマウスのためにうまれました。 FlashはAdobeにとって成功しているビジネスで、PCを越えてプッシュすることは理解できます。 しかし、モバイル時代は、低消費電力、タッチインターフェース、オープンなWeb標準が支えています。 Flashに欠けているものばかりです。

メディアが雪崩をうってアップルのデバイスでコンテンツを提供していることは 映像やWeb上のコンテンツを消費するのに、もはやFlashは必要ないということを明らかに示しています。 また、App Storeにある20万のアプリケーションは、何万人もの開発者が ゲームを含むグラフィカルなアプリケーションを開発するのに Flashを必要としていないということを証明しています。

HTML5のようにモバイル時代に生まれた新しいオープンな規格はモバイルデバイス上で勝利するでしょう。(それだけでなくPCでも) Adobeはアップルへの批判をやめて、HTML5用のツールを将来にむけて作成することに注力すべきです。

2010年4月 スティーブ・ジョブス