myloとモバイルルーターの組み合わせを試す

mylo N-06A

今となっては忘れられてしまっているかもしれませんが、Sonyが販売していたmyloという端末がありました。 CLIEの後継機としてPDAの位置付けで登場したものです。

Wifi環境が充実している北米で販売開始されたのが2006年9月。iPod touch/iPhoneが登場する1年前のことです。 北米での売れ行きを見てか、日本でも2007年2月販売を開始。販売価格は39,800円でした。

主な特徴としては、

  • 無線LAN搭載
  • WebブラウザはOpera
  • MP3/WMA/ATRACプレイヤー機能
  • 動画再生機能
  • Skype/Google Talkを搭載
  • メモリースティック使用可能
  • 電池持ちは7時間

といったところになります。

これだけ並べるといいですよね。カメラなしだった3GまでのiPod touchといい勝負な感じがします。 予定表や住所録的なアプリケーションは搭載せず、という割り切りも素敵です。。

私はこちらの記事にあるとおりモニターに申し込んで手に入れたものですが、ほぼ自宅内で利用していました。 せっかくの小型がもったいない。

なぜ、外に持ち出さないかといえば、無線LAN環境があるところに長くとどまることがないからです。 ならば、モバイルルーターと組合せれば実用になるんじゃないか…

というわけでここ1年近く、WM3300RやBF-01Bと組み合わせで使ってみた感想をまとめてみたいと思います。


使いみち

Webブラウザ

Webブラウザを経由して、

  • Google Readerのビューワー
  • Gmailでメールの送受信
  • モバツイ経由でのTwitter利用
  • Facebookの閲覧・書き込み
  • p2経由での2ch利用

といったことをしてきました。 320x240の画面でフルブラウザは正直つらいですけど、携帯電話向けに用意された画面があれば問題ないですね。 QWERTY配列のキーボードを使うことで、メールの作成、ツイートなどはストレスなくできます。

Skype

通話できました。 マイクは内蔵のマイク、相手の声はイヤホンで聞くで問題のない運用です。 PCのSkypeと同時ログイン状態でも、着信があったときに取ったほうで通話ができました。

音楽/動画プレイヤー

音はいいし、動画もカクカクすることなく再生できます。 ただ、動画、音楽データをmyloに送りこむための方法が、iTunesのようなものがないんですよね… 再生履歴をplaylogというサービスに送るという機能があるのですが、どちらかというとLast.fmと接続したいです。 でも、そのような機能をもったアプリは…

開発基盤がない…

そう、公式のアプリしか使えないのです。 その他はWebブラウザ経由でできるサービスしか使えない。

Last.fmと接続する音楽再生ソフト、Twitterクライアントを実装できるような基盤が提供されていれば、かつてのPalmデバイスや、現在のiPhone/iPod touchといったiOS、Google発のAndroidのようになれたのかもしれませんが、そうはならなかった。

たられば

myloの基盤はLinux + QtopiaであるのでSDKが出れば、開発してくれる人が…などと「たられば」の話もしたくなります。 mylo COM-2になるとwidgetを開発できるようになりましたが、その反省を踏まえてのことかもしれません。 でもその時には、iPhone、日本でもW-ZERO3シリーズのスマートフォンの登場、いわゆるガラケーでもiアプリのほうがmyloに比べて、多様で便利な状態となっていたと思います。

時すでに遅し。

というわけで常用には至っておらず、iPod touch 4Gを購入した次第です。

iPod touch 4GとモバイルWifiルータを持って街に出る(その1 iPod touch購入編)