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「フェルミ推定」で「数に強くなる」

地頭力を鍛える』 (細谷功・著)を読んでいるうちに似たような内容の本を読んだような気がしたので確認してみた。 [tmkm-amazon]4492555986[/tmkm-amazon]
その似ている内容の本は『数に強くなる』。失敗学でおなじみの畑村洋太郎・著である。 [tmkm-amazon]4004310636[/tmkm-amazon] どのあたりが似ているかというと、(以下、「地」「数」と略記)
  • 正確な答えが出ないような問題が出されるが、とりあえず答えを求められるシチュエーション
    • 「地」-外資系就職活動の出題で有名な「シカゴには調律師が何人いる?」や「日本には電信柱が何本ある?」
    • 「数」-原安三郎からの出題。「あなたはこの部屋にくるまで何段の階段を昇ってきましたか?」
  • 答えを出すプロセスの具体例を明示
    • 「地」-例として、「日本の電信柱の数」をフェルミ推定を用いて推測、検証してみせる。
    • 「数」-1段あたりの高さと、天井の高さから段数を推測。
  • (1の位までの)数の正確さにはこだわらない
    • 「地」-「有効数字が3桁以上の答えには意味がないだろう。」
    • 「地」-(電柱の数を例に)「真実の値と比較して、1/10~10倍は許容範囲」
    • 「数」-「倍、半分までなら許される。桁違いは許されない」
  • 全体から考えることの重要性
    • 「地」-「『結論から』『全体から』『単純に』は経営者の発想そのもの」
    • 「数」-「大事なのは、(略) 『全体をおおづかみに見る』という見方である」
  • 具体→抽象→具体
    • 「地」-p.61・図3-5
    • 「数」-pp.22-23・図6 数に強い人の頭の中の動き
      • 上の二つの図がそっくりすぎておもしろい。
相違点としては、
  • 「数」-数の感覚を磨くことに重きが置かれている印象。
  • 「地」-ビジネスへの応用に重きが置かれている印象。
といったところだろうか。

結論

「地」を読んで腹に落ちなかった人は、「数」を読むと実践例をたくさん見出すことができる。 「数」を読んで仕事に応用できないかと思った人は、「地」を読むと全体がつかめる。 という印象だ。

所感

「地」で地頭がいい人の傾向として、「たとえ話がうまい」「図示がうまい」ということが挙げられているが、これってまんま(「数」に限らず)畑村本の特長だなぁ。