フェアトレードとフードマイレージ

フェアトレードってなんだ?

お昼にウェンディーズに入ったら、フェアトレードコーヒーなるものを販売していました。 ↓ですかね。 Fairtrade Style-フェアトレード スタイル - フェアトレードニュース http://www.fairtrade-net.org/modules/news1/article.php?storyid=104

このフェアトレードキリマンジャロコーヒーは、キリマンジャロ山麓に暮らすルカニ村をはじめとするコーヒー生産者32グループが育てたコーヒー豆です。 貧困格差を生まないために生産者と公正に直接取引し、直輸入されたコーヒー豆を採用しています。

どうしてもひっかかる... なぜ、生産者と公正に直接取引し、直輸入することが、貧困格差を生まないことにつながるんだ??? そして、公正な価格であることを誰が担保する? 本当に格差は生まれていないのか?

中間業者をなくすことで、販売者(この場合ウェンディーズ)が安く原料を仕入れられるメリットはすぐに思いつくのだけど。

Fairtrade Style-フェアトレード スタイル - フェアトレードって何? http://www.fairtrade-net.org/modules/contents/index.php?id=1

その原因は、生産者が自分で販売先を選ぶことができないため、売値を仲介業者から買い叩かれる状態にあること、大きく変動する市場価格、多くの生産者が同じ種類の農作物を作っているという状況、あるいは異常気象による不作などとさまざまです。

ふむふむ。 問題意識はわかった。

でも、どうしてフェアトレードをすると、これらの問題が解決するの? 自分で販売先を選べない状況は変わらないんじゃない? フェアトレードになったら、市場価格が変動しようと高値であるときと同じ額で購入してくれるの? 不作でも生活を保障してくれるぐらいの額で買ってくれるの?

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また、利益を追求するあまり環境への影響を考慮しない生産方法がとられるようになり、例えばプランテーションの規模拡大を目的とした過度の森林伐採や、生産量を増大させるための過剰な農薬散布というような問題も出てきています。

上の記述は、直接取引するようになっても生じうる問題じゃないのか。 フェアトレードの方がお金が入るんでしょう? だったら、たくさん作ってもっとお金を稼ごうとするのでは? 「環境への影響を考慮しない生産方法」ではない、というのは誰が担保するの? 売値が2倍になっても、生産量が半分になっては同じではないのか? 結局、プランテーションを温存して、コーヒーを作りつづけてもらわなくては困るんでしょう?

フードマイレージとの関係

最近、地産地消とかよく言うけど、この考えかたとフェアトレードってなんか矛盾しないか? フードマイレージなんか考えたら、日本じゃコーヒー・紅茶飲めないでしょう? 緑茶を飲めばいいですが。

フードマイレージ・キャンペーン food-mileage.com http://www.food-mileage.com/about/

フェアトレードも、だいじなエコアクションです 途上国の人が作る有機栽培の農産物を適正な価格で買い、経済的な自立を応援する、フェアトレード。フードマイレージのことだけ考えると、遠くの国の食べものはCO2を出していると思いがちです。しかし、世界には「熱帯雨林の伐採」や「焼畑農業」など、「環境を守る」よりも「食べる」や「生きる」を優先せざるをえない現実をかかえる国々があります。なるべく自然を壊さない方法で育て、ちゃんとした価格で購入するフェアトレードは、途上国の環境と暮らしを守るとても大事なエコアクションなのです。フードマイレージへ取り組むときには、あわせてフェアトレードのものもえらんでください。

だめだ。理解できない。 フードマイレージかかるじゃん。 だいたい、地産地消だけで日本人養おうとしたら、明治時代初期の3000万人くらいが関の山でしょう。

つまり、 ・地産地消できるものはなるべくそうしましょう ・コーヒーとか輸入に頼らざるを得ないものはフェアトレードで ってことですか。

なんか都合よくない? 地産地消 → 先進国:自給率あがる、途上国:輸出前提の作物、取引額下がる フェアトレード → 先進国:仕入れる側が仲介業者を介すことなくマージン払わなくてOK、途上国:メリットがよくわからない。

解決策

途上国で地産地消、自給自足を広めたらいかがでしょう。 そちらの方がよほど、貧困の解決につながるような気がしますが。 『世界 ふしぎ発見!』でも7/5放送で取り上げられていましたが、キューバはその手でうまくいっているようですね。

有機農業と地域経済 4 キューバにおける有機農法 http://www.econ.keio.ac.jp/staff/tets/kougi/chiiki/chiiki03/f-4.html

この様に,あまりにも海外に依存していた状態が背景となって,コメコン崩壊が引き起こした食料危機こそが国をあげて有機農業に取り組む直接の原因となったわけであり,結局のところ日々の生活を生き延びる為の方法として有機農業を始めるしかなかった.有機農業の基本は,高付加価値商品を開発するためではなく,あくまでも自給にあったのだ.

ほくと未来ネットワーク : タイマグラキューバ http://mirainet.exblog.jp/5175258/

国が丸ごと自給自足に挑戦する、キューバの話題です。ちょっと前にキューバの現状を農業中心にレポートした分厚い本を知人から勧められて読んだ事がありました。初めはキューバなんて古めかしい社会主義を棄てきれない、過去の国のような印象を勝手にもっていたんですが、まさに大きな鱗が目から何枚も落ちるような体験でした。まさに痛快なエコロジック革命が、大して世界の注目を集めないで行われていたんだということです。それも冷戦の終結、ソ連の崩壊。アメリカによる経済封鎖という大ピンチの中で。同じ立場の北朝鮮がああなって、キューバはこうなった。一体何が違っていたのでしょうか? 分厚い本というのは吉田太郎さんという方の書いた「200万都市が有機野菜で自給できるわけ—都市農業大国キューバ・リポート」ですが、北杜市の図書館にも何冊かありますので、お薦めです。元気が出ます。

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今度、読んでみます。