VS Codeで快適な日本語環境を!自分が設定しているフォント5選 (2025年版)

プログラマーにとって、毎日長時間見つめることになるソースコードの「フォント」は、開発効率や目の疲れに直結する重要な要素です。特に日本語を含むコメントやドキュメントを扱う場合、日本語と英数字のバランスが取れた、視認性の高いフォントを選ぶことが快適な環境の鍵となります。

この記事では、2025年現在、Visual Studio Code (VS Code) での日本語対応フォントを自分がローテーションで使っているものを5つ。

プログラミングフォント選びのポイント

  • 等幅フォントであること: 文字幅が均一なフォントは、コードのインデントや桁揃えがしやすく、可読性が向上します。
  • 英数字の視認性: 0 (ゼロ) と O (オー)、1 (イチ) と l (エル) など、紛らわしい文字が明確に区別できることが重要です。
  • 日本語の読みやすさ: コメントやMarkdownドキュメント内の日本語が、長時間読んでも疲れない自然なデザインであることが望ましいです。
  • 合字 (Ligatures) への対応: =>!= といった演算子を、より分かりやすい一つの記号として表示する機能です。好みが分かれますが、対応しているとコードがスッキリと見えることがあります。

おすすめ日本語プログラミングフォント5選

1. UDEV Gothic

比較的新しく、急速に人気を集めているフォントです。BIZ UDゴシックとJetBrains Monoを組み合わせて作られており、ユニバーサルデザインに基づいた高い可読性が特徴です。Nerd Fonts由来のアイコンも含まれているため、ターミナルやステータスバーの表示にも強いです。

  • 特徴: UDフォントベースで見やすい、Nerd Fontsアイコン同梱
  • 配布URL: UDEV Gothic - GitHub

設定例 (settings.json)

"editor.fontFamily": "'UDEV Gothic NF', 'UDEV Gothic 35NF', monospace"

2. PlemolJP (プレモル ジェイピー)

IBMが開発したオープンソースフォント「IBM Plex Mono」に、日本語フォント「IBM Plex Sans JP」を組み合わせたフォントです。モダンでスッキリとしたデザインが特徴で、特にWeb開発者からの人気が高いです。

  • 特徴: スタイリッシュでモダンなデザイン、可読性の高い日本語
  • 配布URL: PlemolJP - GitHub

設定例 (settings.json)

"editor.fontFamily": "'PlemolJP Console NF', monospace"

3. HackGen (ハックゲン)

プログラミング用英字フォント「Hack」と、日本語フォント「源柔ゴシック」を合成したフォントです。英数字と日本語の文字幅のバランスが絶妙で、混在していても違和感が少ないのが大きな魅力です。

  • 特徴: 英字と日本語のバランスが良い、自然な読み心地
  • 配布URL: HackGen - GitHub

設定例 (settings.json)

"editor.fontFamily": "'HackGen Console NF', monospace"

4. Myrica (ミリカ)

非常にコンパクトなデザインで、画面に多くの情報を表示させたいユーザーに人気のフォントです。横幅が狭いため、左右にウィンドウを並べて作業する際にもコードが読みやすいです。

  • 特徴: コンパクトで情報量が多い、画面を広く使える
  • 配布URL: Myrica/MyricaM

設定例 (settings.json)

"editor.fontFamily": "'Myrica M', monospace"

5. Source Han Code JP (源ノ角ゴシック Code)

Adobeが開発したオープンソースの定番フォント「Source Han Sans (源ノ角ゴシック)」を、プログラミング用途に調整したものです。安定した品質と、クセのないデザインで、多くの開発者に愛用されています。

設定例 (settings.json)

"editor.fontFamily": "'Source Han Code JP', monospace"

VS Codeでのフォント設定方法

  1. F1キーでコマンドパレットを開き、settings.jsonと入力してPreferences: Open User Settings (JSON)を選択します。
  2. 開いたsettings.jsonファイルに、以下の設定を追記または変更します。
{
    // (他の設定...)

    // フォントファミリーを指定
    "editor.fontFamily": "'UDEV Gothic NF', 'PlemolJP Console NF', 'HackGen Console NF', monospace",

    // フォントサイズ
    "editor.fontSize": 14,

    // 行の高さ
    "editor.lineHeight": 1.3,

    // フォントの合字(リガチャ)を有効にする
    "editor.fontLigatures": true,

    // (他の設定...)
}
  • editor.fontFamilyには、使用したいフォント名を優先順位の高いものからカンマ区切りで指定します。PCにインストールされていないフォントは無視されます。
  • editor.fontLigaturestrueにすると、フォントが対応していれば合字が有効になります。

まとめ

自分に合ったフォントを見つけることは、生産性を高めるための重要な一歩です。今回紹介したフォントはどれも無料で利用できるので、ぜひいくつか試してみて、お気に入りの一本を見つけてみてください。