Windows 11をクリーンインストールした後、あるいは新しいPCを使い始めたとき、Microsoft 365のサブスクリプションやOneDriveの容量拡張など、さまざまな「おすすめ」が表示されることがあります。便利な機能の紹介である一方、不要な人にとっては毎回表示を断るのが面倒に感じることもあるでしょう。(もう見飽きたともいう…)
この記事では、Windows 11の各所に表示される「おすすめ」や「ヒント」といった通知を無効化し、よりシンプルなデスクトップ環境を構築するための設定手順を、備忘録としてまとめておきます。
はじめに:どこから「おすすめ」はやってくるのか
Windows 11の「おすすめ」は、主に以下の場所から表示されます。
通知: システム設定内や起動時に、関連するサービスのヒントなどが表示されます。
エクスプローラー: OneDriveなどのクラウドストレージに関する通知が表示されることがあります。
ロック画面: トリビアやヒント、アプリの広告などが表示されます。
スタートメニュー: 「おすすめ」セクションに、最近使ったファイルやインストールを推奨するアプリが表示されます。
これらの表示は、ユーザー体験を向上させる目的もありますが、不要であれば個別にオフにすることが可能です。
設定手順
1. 「設定」アプリのおすすめを非表示にする
まず、OS全体に関わる設定アプリ内の推奨表示をオフにします。
スタートメニューから設定を開きます。左側のメニューから
システムを選択し、通知をクリックします。一番下までスクロールし、
追加の設定をクリックします。以下の3つのオプションのチェックを外します。
- 更新後およびサインイン時にWindowsのウェルカム エクスペリエンスを表示して、新機能と提案を表示する
- Windowsを最大限に活用し、このデバイスの設定を完了する方法を提案する
- Windowsを使用する際のヒントや提案を入手する

これで、設定アプリ内に表示されていたMicrosoft製品への誘導などが非表示になります。
2. エクスプローラーの通知を非表示にする
次に、エクスプローラーに表示されるOneDriveなどのクラウドストレージサービスに関する通知をオフにします。
エクスプローラーを開き、上部のメニューバーから…(もっと見る)をクリックし、オプションを選択します。フォルダー オプションウィンドウが開いたら、表示タブをクリックします。詳細設定のリストの中から、同期プロバイダーの通知を表示するのチェックを外します。適用をクリックし、OKでウィンドウを閉じます。

これで、エクスプローラー利用中にOneDriveの容量に関する通知などが表示されなくなります。
3. スタートメニューとロック画面のおすすめを非表示にする
最後に、スタートメニューやロック画面に表示される情報を整理します。
スタートメニュー
設定→個人用設定→スタートの順に開きます。以下のオプションを好みに応じてオフにします。
- 最近追加したアプリを表示する
- よく使うアプリを表示する
- 最近開いた項目をスタート、ジャンプリスト、ファイルエクスプローラーに表示する
- ヒント、ショートカット、新しいアプリなどのおすすめを表示します

特に「最近開いた項目」をオフにすると、「おすすめ」セクションが非表示になり、スタートメニューがスッキリします。
ロック画面
設定→個人用設定→ロック画面の順に開きます。ロック画面を個人用に設定を、「画像」に設定します。ロック画面にトリビアやヒントなどの情報を表示するのチェックを外します。ロック画面の状態の項目で、情報を表示させたいアプリを選択するか、「なし」に設定します。

まとめ
以上の設定を行うことで、Windows 11の操作中に表示される「おすすめ」や通知を大幅に減らすことができます。もちろん、これらの機能が便利だと感じる方もいるでしょう。その場合は、いつでも同じ手順で設定を元に戻すことが可能です。
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