OB訪問で「もうそれで合格でいいのでは」と感じる依頼の仕方

最近、就職活動中の学生さんから面談マッチングサイト経由でOB訪問を受ける機会が増えました。

様々な依頼文を受け取るなかで、ごく稀に「この依頼の仕方ができる時点で、社会人として必要なスキルを身につけているのでは」と感じることがあります。正直なところ、もうそれで合格でいいのでは、と思ってしまうほどです。

私が「準備しやすい」と感じる依頼文

以下の要素が含まれていると、面談の準備に対する心理的ハードルがぐっと下がります。

1. 選考の状況

  • 本選考の前か後か:エントリー前なのか、選考途中なのかで話す内容は変わります
  • インターン経験の有無:実務に近い経験があるかどうかで、話の深さを調整できます

2. 現時点での興味・関心

  • どのような業務に興味を持っているか:漠然と「IT業界」ではなく、具体的な職種や領域まで
  • 興味の変遷があれば、その理由:「最初はエンジニア志望だったが、ビジネス職に興味が移った」など。どこまで考えてきたのか深さがわかります

3. 聞きたい話の具体化

上記を踏まえて、どのような話が聞きたいのかを明示していただけると、的を射た回答を準備できます。「なんでも聞いてください」は一見オープンですが、実は準備が最も難しいのです。

4. 「なぜ私なのか」の理由

面談マッチングサイトには多くの社会人が登録しています。複数の選択肢があるなかで、なぜ私との面談を希望したのか。その理由があると、私自身のどの経験が役立ちそうかが分かり、話の焦点が定まります。

5. 候補日程の提示

最後に、都合の良い日程を複数挙げていただけると完璧です。日程調整の往復を減らせるだけでなく、「この人は相手の時間を考えて動ける人だな」という印象につながります。

なぜこれが「社会人スキル」なのか

これらの要素は、実は社会人のビジネスコミュニケーションそのものです。

  • 背景情報の共有:相手に文脈を理解してもらう
  • 目的の明確化:議論の焦点を定める
  • 選定理由の説明:相手の専門性や経験を尊重する
  • 具体的な日程提示:やり取りのコストを減らす

このような依頼文が書ける人は、入社後も「依頼上手」として活躍できる姿が想像しやすいです。周囲の協力を得られやすく、結果的に成果を出しやすいからです。

おわりに

依頼文の書き方だけで採用は決まりません。しかし、ファーストコンタクトの時点で相手への配慮が感じられる人には、時間を割きたいと自然に思えてしまいます。もちろん、できていないからといって拒否することはないですけどね!業務に興味を持っていただけているだけでもありがたいです。

就活生の皆さんへ。OB訪問の依頼文は、あなたのコミュニケーション力を示す最初の実務テストかもしれません。相手が「準備しやすい」「会いたい」と思える依頼を心がけていただけると大変助かります。