新型インフルエンザについて、疑問に思っていることが整理されてきた。 参考情報はひとまずWikipedia。
(1) インフルエンザの潜伏期間(1週間くらい)があるのに、検疫なんかするだけ無駄じゃない? (2) A (H1N1)はソ連型として知られているのに、なぜ「新型」? (3) 比較的若い人がかかることが多いのはなぜ? (4) 予防するにはどうすればいいのだ? (5) 南半球は冬なのだから、もっと派手に流行してもよさそうなのに、なぜ流行していない?
まずは、(1)、(4)についてわかった気がするので。
(1) インフルエンザの潜伏期間(1週間くらい)があるのに、検疫なんかするだけ無駄じゃない?
メキシコシティでインフルエンザ流行と発表されたのが、4月23日。 Googleの検索で見ると、4月19日から、インフルエンザについて検索している人が増えているらしい、流行はこのころからか。 新型インフル:Google検索データは報道より早く検知 | WIRED VISION このころにメキシコに行っていた人が感染していたとして、発症したのは1週間後。 4月28日の時点で、日本検疫開始。
つまり、4月18日出発して、3泊4日のメキシコ旅行だったら、感染していても検疫にかかるわけもない。 しかも、検疫といっても、「発症者のみ」だから、発症していないキャリアはスルー。 今回東京で見つかった人も、そんな経緯でしたね。
Although identifying signs and symptoms of influenza in travellers can help track the path of the outbreak, it will not reduce the spread of influenza, as the virus can be transmitted from person to person before the onset of symptoms.
WHO | Travel
旅行者におけるインフルエンザの兆候や症候を特定することは、流行の経路を追跡するのに役立つでしょうが、そんなことではインフルエンザの拡大を抑えられません。ウイルスは症状が出る前に人から人に伝染してしまうからです。
どうして日本は検疫しまくりなんだろう。というのは新たな疑問。 「流行の経路を追跡」しようとしているから? でも、ここまで広まってしまうと、追跡するのに比べては無駄な状態になっているように思うけど。 それに、症状も幸いにしてそれほど重くないみたいだし。
(4) 予防するにはどうすればいいのだ?
これも、上で挙げた記事に答えが載っていた。
How can I protect myself from influenza A(H1N1) when I am travelling?
People who are ill should delay travel plans. Returning travellers who become ill should contact their health care provider.
Travellers can protect themselves and others by following simple prevention practices that apply while travelling and in daily life.
WHO | Travel
病気なら旅行に行かない。帰国してから発症したなら、病院に行く。 自分や周囲の人を感染から守るには、旅行中でも日々の生活でもいつもの予防のしかたにしたがうこと。
「手洗い、うがいをしっかりと。規則正しい健康な生活を」 のレベルということですね。あたりまえといえばあたりまえ。