(「捨てる!」技術+「超」整理法)×ときめき=片づけの魔法

「人生がときめく片づけの魔法」

妻がこの本を6月に買ってきて数日、我が家は祭のように服やら本やらが捨てられていきました。合計で自治体指定の燃えるゴミ袋10以上使ったでしょうか。 その後もリバウンドをすることもなく運用できていますので、ここまでの経緯をまとめてみます。

まずは本を読んでみる

人生がときめく片づけの魔法

目次の構成は以下のとおり。

  • 第1章 片づけても、片づけても、片づかないのはなぜ?
  • 第2章 まずは「捨てる」を終わらせる
  • 第3章 「モノ別」に片づけるとこんなにうまくいく
  • 第4章 人生がキラキラ輝く「ときめき収納レッスン」
  • 第5章 人生がドラマチックに変わる片づけの魔法

本書を読んでの私の理解は、捨てることに関しては『「捨てる!」技術』、片づけた後の収納に関しては『「超」整理法』のノウハウの援用であるということです。 ただ、基準を時間軸や理性に置かず、「ときめくかどうか」という感情ベースにしている点に新しさがあるんだと思います。

ベースは『「捨てる!」技術』のほうなのかな…と思いました。 本文中でも著者が中学生時代に読んだというエピドードが登場しますし、P.238には

しかし結局、捨てられない原因をつきつめていくと、じつは二つしかありません。それは「過去に対する執着」と「未来に対する不安」ということです。

という文が出てきます。

"「いつか役に立つかもしれない」の「いつか」は来ない"と言っていたのは、『「捨てる!」技術』の著者だったかと思います。言葉は違えど言っていることは同じですね。

実践

捨ててみる

第3章を見ながら、私が持っているなかで最もスペースを食っている「服」と「本」を中心に捨てていきます。 基準である「ときめくかどうか」を心に秘めて作業スタート。

服を捨てる作業をやり始めて気がついたのは、「自分は自分が持っている服にまったくときめかない」ということです。 スーツは仕事を想起してときめかない。普段着もときめかない。 感情基準で決めていくと、仕事着とも言えるスーツが2着、シャツが2着、ネクタイ1本しか残らず、これでは仕事に着ていく服がなくなってしまう…というわけで、着回しができる程度、各々4〜5を残すようにしました。 普段着も捨てまくりで、「しまむらに着ていく服がない」世界が近づいたので、ゴミ袋からタンスに数着戻しました。 理性を働かせず、感情に判断基準を委ねて、一番大量に残ったのがパジャマであり、自分の理想はひきこもり、ひたすら寝て過すことなのだな…と再確認された次第です。

妻からは「まずは自分の体型をときめけるように戻すのが先決だな」とのコメントをいただきました。 はい。

本もいったん本棚から出して、本棚におさまる冊数を目標にブックオフなど活用しつつ処理していきます。

捨てる

維持してみる

減らすだけ減らしたら、あとはそれを維持していくだけ。 本書内で具体的な記述は見つからないのですが、新しい服なり本なりを購入し、決められた範囲の収納に納まらないとなれば、ときめかないものから順に処分していきます。 収納場所はまとめたりといったノウハウは『「超」整理法』のそれだと思います。

リビングの収納は、ゲーム系、赤ちゃん系といった具合にモノのジャンルをさだめて、比較的すっきりした状態を維持しています。 すぐ積もる新聞との戦いがいちばん厳しいですけど。

リビング

まとめ

判断の基準を感情に委ねるというのは、画期的だと思います。 感情に委ねるというと否定的な反応が返ってきそうです。 しかし、よく「なぜを5回くりかえせ!」なんていいますが、5回も繰り返していると、理性的な言葉がいつのまにか、感情・感性になることは、よくあります。

それを「ときめき」というキーワードでまとめて、必要・不必要の判断で「なぜ」を問うのが、本書での「モノとの対話」ということですから、判断に対する自分のなかでの納得感が得られます。

納得すると、そうリバウンドするものではありません。 数年に一度くらいは、判断基準の見直しの形をとった自分を見つめなおす作業が必要になるかもしれませんけどね。

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

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「捨てる!」技術 (宝島社新書)

「捨てる!」技術 (宝島社新書)

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法