結婚式を身内でこじんまりとすます予定の友人夫妻を主賓にすえ、友人有志で結婚パーティーを開きました。 出席者はだいたい30人超。会場は秋葉原のヨドバシカメラ前にあるプロントでした。 プロントってこういうパーティーもできるんですね。
1週間前突然司会を言いわたされ、それでもなんとかなるだろうと台本を読む練習などをして本番にのぞみましたが... かみかみで終わりました。 友人同士の間というこで、ある程度は笑いに紛らわせることは 仕事で客先プレゼンをするときに、滑舌が悪くなることはめったにないんですが...
というわけで、仕事でプレゼンするときとの比較で、よりよい司会をするためのポイントを考えてみたいと思います。
自分の言葉に落としこめているか
なぜ、プレゼンでかまないかを考えると、「自分の言葉で語っている」ことが理由として浮かびました。 逆に言うとプレゼンでも人にわたされた台本をほいっと渡されたら、多分かみかみになるであろうということ。
今回は、友人が書いてくれた台本をそのまま読むスタイルでやったのが敗因なんだろうと思います。 やっぱり自分がやりやすいリズムとかあるんですよね。 アナウンサーやナレーターってわけでもないですから、自分のやりやすいかたちにもちこんでもよかったかなと。
想定外の事態への対応
新郎新婦入場などの長い時間がかかるイベントのとき、間をつなぐことができませんでした。 本来であれば、こういったシーンへの対応を想定して、発言を考えておくべきなんですよね。
客先での説明であれば、議論になりそうなところを想定して、「ああ言ってきたら、こう言いかえす」を準備しておくのですが、今回はそこまで考えてませんでした...
また、料理が出てくるペースが想定より遅かったので、予定どおりに進みませんでした。 ここは、スタッフとの調整不足ということでしょう。 そのときのイベントの組みなおしには、臨機応変に対応しなくてはいけない。 この辺を自分の想定の範囲に置いておけばあわてることはなかったんですよね。
おうむ返しで会話の成立
新郎新婦や、その友人との会話でもたせるクイズコーナーはそれなりに間を持たせることができました。 事前にインタビューを行なって、ストーリーがぶれないようにしてありましたし、参加者の多くが自分が知っている人たちということで、トークをふるにも安心感がありました。
会話を成立させて、間を持たせるための作法は、相手の言ったことをおうむ返しすることです。 または、自分の言葉で言い換えを図ってもいいかもしれません。 騒がしい場内は、マイクを持っている司会者が話の中継をするのがいちばんです。 間を持たせることもできて、一石二鳥です。
これはプレゼン後の質疑応答で使えそうです。 想定外の質問をされても、おうむ返しをすることで、相手の言葉を反芻し、回答を考える時間をつくることができます。
司会者の仕事ぶり
自身の結婚式での司会者を思いだしてみると、私たちとの打合せのときには、スピーチをしてくれる列席者の人物像把握にあてられていたような気がします。「どんな人か」「新郎新婦との間がら」など..
「Wiiの間」の『Big Step』という番組では、初めての結婚式司会者に挑む人が、式場のスタッフとの打合せの様子も映しだされていましたが、料理が出るペースを勘案し、食事の時間と、イベント、出し物をはさむ時間を調整していました。 これは、スタッフの動きを自分の想定の範囲内に収める行為と言えましょう。
司会者は、起りうる事態を想定してあわてないようにするのが、最低限の仕事をするために必要なことなんだなと思います。
まとめ: 大事なこと
- 事前の準備で想定できるだけのことはしておく
- 自分の言葉で話す
- 想定外の事態には、(おうむ返しなどで)自分の心を落ちつかせる
司会をもう一度やりたいかって...もうこりごりです。 特に親戚などが集う披露宴なんかだったら、失礼もいいところです。 やるんだったら、新郎新婦とのインタビューをしっかり行ない、参加者のキャラ把握を万全にし、会場のスタッフとの調整も自分でやって、台本も自分で書かないとやってられません。
お金がないから、友人に司会者をやってもらおうなどと考えている、新郎新婦のかた。 その友人がアナウンサーなどのプロだったらともかく、素人では厳しいものがあると思いますよ