Twitterとマーケティング - 購買にいたる道

Twitterとマーケティング – 情報は届くのかの続き。 さて、Twitterでマーケティングを考えるに、Twitter上でのやりとりをきっかけに、購買行動にいたることがあるんでしょうか。

調査は、購買に至る意思決定過程を「認知・関心→情報検索→店頭誘導→購買行動」の段階に分類。

newsbulletin0806 http://www.pressnet.or.jp/newsb/j0806b.html

というわけで購買に至る道のりは、「認知・関心」→「情報検索」→「店頭誘導」→「購買行動」だそうです。 これに加えて「購買後のフォロー」が必要な気がします。 ユーザー側、売る側の観点でそれぞれ考えてみたいと思います。

認知・関心

ユーザー側の視点

Twitterでフォローするきっかけは、サッカーだったり、同じ仕事の人かな、というものだったりするのです。 しかし、人を単位にフォローするので、アニメの話題だったり、音楽の話題、「どろりっちなう」などが、最初のフォローのきっかけと別にタイムラインに登場してくるのです。

実際、アニメや映画などTwitterをきっかけに興味を持ったものはいくつかあります。 この効果が強くでるのは、それなりにフォロー数が必要なのかなと思ったりします。

売る側の視点

売る側は、どういう行動を取ればいいのか。 特定の商品用のアカウントをとって宣伝したとしても、ブロック&リムーブの憂き目に合いそうです。 あるアカウントが特定の商品のことばかりつぶやいていたりしたら、確実にリムーブされます。 アフィリンクばかりつぶやくアカウントでもリムーブされます。 (私がユーザーだったらリムーブします)

グリコ乳業の菓子、ドロリッチを今食べています」という意味の投稿「ドロリッチなう」がツイッター上で大流行。投稿をカウントする自動実行プログラム(ボット)や、独自のイラストが次々に制作されている。ブームを受け、グリコ乳業は今月、ボットやイラストを制作したユーザーに感謝のメールを送った。

速報/【Web】「ドロリッチ勝手広告に感謝メール - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200908270106a.nwc

「認知・関心」の部分で貢献してくれたユーザにお礼をするというのが、現在のところ、とられている手段のようですね。

とりあえずまとめ

フォローを増やせば、認知・関心はしやすい。 意図的にクチコミを発生させるには、労力がかかる現状なので、売る側は、認知・関心に貢献してくれる人にお礼することで他の人が関心を持ってくれるように仕向けるのが現実的。

情報検索

ユーザー側の視点

私などは、気になったら、まずはgoogle検索の行動パターンなのですが... フォロワーがたくさんいる場合は、フォロワーにむかって、質問を投げかけるのもいい方法です。 より関心を深めることになるかと思います。

Twitterは、日本語の検索機能が貧弱なので、Twitterの中だけで検索を完結させることはできません。 この点はmixiのほうが優れていますね。コミュニティや、日記を書いている人をみつけることがたやすいです。

売る側の視点

Twitter標準の検索では日本語の検索が極めて貧弱です。

Twitterをきっかけに検索をかけてくれた人が見つけやすい状況を作っておくのが今できることでしょうか。 TwitterのつぶやきはひとつひとつURLを持っています。 APIも充実しているので、特定の文字列にひっかかるつぶやきを自動で表示するようなページを生成して、検索にひっかかりやすいようにするのもよいかもしれません。

とりあえずまとめ

Twitterは日本語検索機能をもっとよくしてほしい。

店頭誘導・購買後のフォロー

ユーザー側の視点

店のアカウントがTwitter上にあるといいですね。 リアル店舗でもネット上の店でも、なにかしらの情報をつぶやいてくれるのがいるといいです。 (タイムセールとか) 友達を検索する要領で店を探せばいいので、Twitter内で行動を完結させることができます。

また、質問・疑問があるときにそのアカウントに対して直接投げかけることができますね。 すぐ返信しないと満足度が下がりそうなので、中の人は大変だとは思いますが。

売る側の観点

お店があるなら、とりあえずアカウントとっておきましょうか。 そして、お店に関する情報をつぶやいておきましょうか。

ドロリッチ」のようにブランドの場合にはちょっと手が必要ですかね...関連キャラクターのアカウントを作成して、それっぽいつぶやきをするなんていうのも、いいんじゃないかな.. などと「けいおん!」キャラのアカウントを見ていると思います。

これは、「店舗誘導」というよりは、購買後のフォローに効いてくる感じですかね。 フォローしてくれたユーザーにフォロー返しすれば、つぶやき内容テキストマイニングで分析して、次の商品開発に活かしたり、することができるかもしれませんね。

とりあえずまとめ

お店のアカウントあったほうがいいです。 店舗誘導でも、購買後のフォローのサポートとしても効いてくると想像します。

ブランドごとになんらかのアカウントを取得してあればフォローするかもしれません。

結論

売りたい人は、売るために戦略たてて、アカウント取っておいたらどうでしょう。 でも、つぶやく中の人は、結構負担高いかもしれません。 Twitterなれしている人を抑えていくと、雇用対策にもなる...かも。