asahi.com(朝日新聞社):富士山、甘く見ないで 病気で遭難死、急増 - 社会
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夏山シーズンでにぎわう富士山で、病気による遭難者が例年になく増えている。今月16日までに急性心不全などで4人が死亡、1人が一時、意識不明の重体となった。余裕のない登山計画などが要因とみられ、県警などは注意を呼びかけている。
13日、ツアーで訪れた高知市の教員の女性(42)が、8合目で頭痛などの体調不良を訴えた。5合目まで自力で下山したが、体調が悪化、15日に脳卒中で死亡した。
2日未明には、横浜市の会社員の男性(55)が8合目で倒れ、急性心不全で死亡した。富士吉田署によると、男性もツアーの団体客。前日午後10時半に5合目駐車場にバスで到着。すぐに登山を始め、翌日のご来光を頂上で眺めるという夜行登山に参加した。ガイドはいなかった。男性は友人と登山を始めたが、友人とはペースが合わず、途中からは1人で登っていたという。
8合目付近は、がけ道が続き、酸素濃度は低くなる。男性は、激しい運動で体内の酸素が奪われ、呼吸困難になったとみられている。
富士吉田市の富士山課によると、山開きをした7月1日から今月13日まで、吉田口登山道の登山者は、17万4325人。昨年同期比の34%増となっている。県警地域課によると、この間、4人が病死し、1人が重体になった。いずれも40、50歳代の男女で、登山経験が浅い人ばかりだという。昨年、一昨年の夏山期間中、発病による遭難者はゼロだった。
自分も一歩まちがえば、こんな感じだったのでしょうか。
私も去年(2007年)、初めて富士登山をしました。
11:00 5合目、体をならす
13:00 出発
19:00 8合目で食事・睡眠
1:00 8合目出発
5:00 9合目越えたところで御来光
パーティは、登山経験者あり、ガイドつきという構成でした。
ガイドさんは万事無理をしないようにという配慮のあるかたで、宿で就寝する際に、
「0:00に出発すれば、山頂で御来光がおがめると思います。山頂の御来光はがまんして、1時間睡眠しますか? 多少無理をしてでも、アタックしますか?」
と我々に選択を委ねました。疲れていて、高山病の症状が出かかっていた私は、睡眠をとりました。
8合目から山頂までは大渋滞でした。でも、呼吸が苦しかった私にとっては休み休み進める状態で、かえって助かったように思います。
降りるときは、だんだん酸素が濃くなるのを感じ高山病の症状が薄れていくので、まだしも楽でした。
登山経験豊富な義父は、「いきなり富士山は無茶だ」と言っていましたが、登ってみてその忠告が身にしみました。
これから登るかたは、高尾山あたりで練習してから富士山に挑戦することをオススメします。
でもなんで、無理をしてしまうのかな。
「ここまで登ったのにもったいない」とか思ってしまうのだろうか。