久々のゲームで学んだシリーズです。
- 大事なことはゲームから学んだ~信長の野望・天翔記
- 大事なことはゲームから学んだ~復活の呪文
- 大事なことはゲームから学んだ~ドラゴンクエストIII
- 大事なことはゲームから学んだ~蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン
上記のエントリを上げたのは大体4~5年前ですが、そのころに比べると、勤務している会社は変わりませんが、だんだんいわゆる「エライ人」にアクセスして承認を得つつ仕事を進めていくことが多くなってきました。
そこで必要になったことの感覚は、妻がプレイしていた『遙かなる時空の中で』(以下、遙か)や『金色のコルダ』(以下、コルダ)といった、恋愛ゲームに通じるポイントが多いなと思いましたので、書いてみる次第です。こんなやりとりがあったのも一因ですが…
@atauky おもしろい…!それでブログエントリひとつ書けますよ。「サラリーマンで大事なことはみんな恋愛ゲーに教わった」
— こべに (@kobeni) 2015, 6月 17
ポイントは
- リーダーからの承認
- 相手の性格と立場から気に入りそうなセリフを考える
- 絶対NGの回答を避ける
- 気を遣って話を聞かないのは損
- またがけプレイに学ぶ派閥争いへの対処法
- ライバルとの共闘
- タイムマネジメント
- ライバルと認めさせるか…それとも
- 自分が置かれた状況の確認
- ゴールの設定
- ステータスの確認
です。
内容にいささかのネタバレ要素があるかと思いますので、ご注意ください。
リーダーからの承認
ではまず『遙か3』の攻略対象となる8人の登場人物から、サラリーマンとして説得・承認相手になりやすい「エライ人」つまりリーダーのポジションにある3人から比較してみましょう。
詳細は下記で。
- 有川将臣
主人公とは幼馴染で同級生だが、時空移動時に一人だけ逸れて3年前に飛ばされてしまい、平家に助けられていた。容姿が平重盛に似ていた彼は助けられた恩で還内府として平家に助力し、京の平家を日本の史実と同じ滅びの道を辿らせないよう尽力する。 - 源九郎義経
源頼朝の異母弟。幼名は牛若丸。周囲からは「九郎」と呼ばれている。真っ直ぐで飾り気がなく、一度信頼した人物は疑わない性格をしている。 - ヒノエ
熊野別当(神職)と熊野水軍頭領を兼任する者であり、本名は藤原湛増。
源氏にも平家にもつかない言動が多いのは、彼が守るべき熊野の安寧を考えた結果の立ち振る舞いである。
将臣は平家のリーダー、義経は源氏のリーダー、ヒノエはどちらにもつかない中立の熊野水軍のリーダーということになります。
相手の性格と立場から気に入りそうな選択肢を考える
ゲームにおいては、提示された選択肢を選びながらイベントを進めていきます。相手の好みの選択肢を選べば好感度が上がり、その人とのエンディングを迎えやすくなる条件が整います。
これらリーダーポジションの人に対して共通して好まれるのは、
- リーダーの孤独さに寄り添う
- リーダーのおかげで助かった場合、素直に感謝する
という選択肢です。
ただし、当然性格というものもありますので、九郎さんは一生懸命な態度、将臣には義理堅さ、ヒノエには冷静な態度を示すのが好まれます。
現実においても、相手の性格からイケイケどんどんの人と、リスクを重く見ている人では、用意するメッセージは変わってきますよね。
絶対NGの回答を避ける
上記の3人に共通して言えるのは、自分の置かれた立場から逃げるような選択を選ぶと、即座にエンディングへの道が閉ざされます。
現実にリーダーと対峙する場面でも、「逃げ」の発言をする人が嫌われるのはよく見かけるところです。サラリーマンとして生きていくには保身に走るのではなく、ある程度の責任を引き受けて行くのが結果として安全なのかもしれないと思っています。
気を遣って話を聞かないのは損
エライ人というのは忙しかったりするので「こんな質問してもいいのかな?」などと気を遣って、話をしないことがあります…が。『遙か3』においては、そういう気遣いのある選択肢を選ぶと、そこで恋愛イベントが終了してしまいます。
ふとしたきっかけに、話したいことを話す気になってくれるかもしれないので、ムダな気遣いは不要、どんどん話を聞きましょう。
またがけプレイに学ぶ派閥争いへの対処法
さて、各リーダーポジションの3人に「いい顔」をしていても、エンディングを迎えるには、あちらを立てれば、こちらが立たず、どこかで「勝負」に出なくてはいけません。
ゲームだと選択肢を選ぶ前の所でセーブをとっておけば、そこからどこに分岐するのも自由なのですが、現実ではそうもいきません。
とはいえ、途中までは、素知らぬ顔で態度保留を決め込むのも重要。
勝負所で誰を選ぶかは自分がその人とエンディングを迎えたいかどうかで決めるのが後悔がなくて良いかと思います。後悔のない賭けをしましょう。
ライバルとの共闘
ここからは『コルダ』の方から説明します。
『金色のコルダ』というゲームは妖精から魔法のバイオリンを渡された主人公が学校で開かれるコンクールに挑み、かつ、攻略対象のコンクール参加者との恋愛を成就させるというものです。
『遙か3』では、主人公がタイムリープできますので、何度も繰り返しているうちにクリアできますが、「コンクール」に向けて、限られた時間でバイオリンの練習と恋愛要素(つまり、他の人と合って話をする)両方をこなさなくてはなりません。
タイムマネジメント
自分の練習時間と、他人と会う時間を確保する必要およびマネジメントが必要です。基本的に昼休みと放課後しか活動のチャンスがありません。
自分のスキルアップと、人と会う時間の確保、また、各人の好みの居場所を把握して、きっちり会いに行くということが必要になります。
これ、現実世界そのままですよね。スキルアップと自分の仕事を進める時間、説明や協力を得るために人とあわなくてはいけない時間、バランスをとらなくてはいけませんね。
ライバルと認めさせるか…それとも
『コルダ』では、主人公の練習度合いによって、生じるイベントが異なります。
初心者の主人公がどんどん上手くなっている→ライバルとして認められる
初心者の主人公上手くならない→ライバルとして認められない
しかし、それぞれ展開がことなり、別の恋愛ルートに進むことができるのです。
ここで思うのは、自分が得意でないことならば、不得意であると割りきって、無理に張り合う必要はないのではないかということです。
不得意なところは不得意と認め、時には「勝ち」を譲りながら、自分の定めたゴールに向かって進んでいきましょう。
自分の置かれた状況の確認
ここからは恋愛アドベンチャーに共通して言えることから確認していきましょう。
ステータスの確認
どういうわけか、この手のゲームでは、自分と他の人の恋愛の進捗状況などを可視化してくれる画面が存在しており、現実世界にはこれがありません。
しかし、サラリーマン生活において、よりこの「神の目」に近い人を探ると「上司の上司」に当たる人ということになります。
実は自分の直属上司に当たる人というのは、見えている範囲が「自分と変わらない」場合が多いです。責任範囲は上司のほうが広いですが。
そこでより広い視野を持った上司の上司に、自分の「ステータス」を教えてもらうのです。まず、上司の上司まで自分の名が伝わっていなければ、話しにならないので、それが前提になります。そこまで名前が伝わっていないならば、その程度の仕事ぶりであると自分を評価して伝わるよう精進するのが先決かもしれません。
また、「秘書」の人と仲良くなっておくというのも一つの作戦です。
ゴールの設定
今進めているのは誰とのイベントなのか意識しておかないと、ぶれたことになってしまい、目的である攻略対象とのエンディングを迎えることができなくなってしまいます。
まず、優先するゴールを定めて、なるべくそこからぶれないように振る舞うのが大事なのです。
私の妻のように『コルダ』でライバル度を上げすぎてしまうと発生しなくなるイベントがあるのに「練習しないなんて耐えられない」という理由で、その手のイベントが発生せず、コンプリートできないというプレイスタイルの人もいます。
その辺りは、自分の性格をねじ曲げてまでやる必要はないということで。
まとまりのないまとめ
ゲームをするように仕事をしよう。

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